ウェス・クレイブンすれ
この人、去年お亡くなりになっていたんだね。
シネマート新宿で１週間限定のレイトショーなので混んでいるかと思ったのだが、観客はたったの十数名で場内はガラガラ。
W・クレイヴン監督が製作総指揮ということで話題になったシリアルキラーもの。ストーリーはとくに捻りがあるとか、あっと驚くラストとかいうわけではないが、犯人の見せ方の演出等にちょっとJ・カーペンター作品や『羊たちの沈黙』等の過去の作品の影響を感じさせるものの、本作のニック・サイモンという監督の才能をビシビシと感じさせる、血はたっぷりあるけど涙のない鬼畜系ホラー映画だ。
不気味なマスクを被った二人組の犯人が早々に素顔を見せてしまうのですが(ネタバレになるのでこれ以上詳しくは書けん)、その後も恐怖感や緊張感はまったく途切れることがなく最後まで持続し、観終わってから時間が経つとともにしだいに何だかよく判らないけどもの凄いモノを観たという気持ちがジワジワと拡がってくるよ！