模型＠ふたば保管庫 [戻る]

ギャン子好きでまともな立体物が発売されていないため、最初からギャン子に改造するつもりでふみなを購入。 「すーぱーふみな」がジムカーディガン(連邦機)をイメージソースにしているのに対して、すーぱーギャン子はギャン、或いはR・ギャギャの意匠を盛り込んでいく訳ですが、そこは勝ち気なギャン子のキャラクターを考慮して、プラス「ジオン魂」を込めてふみなを超えるシルエットを目指しました。

そこでビジュアル的に「ジオン魂」とは何ぞや？と考えてみたのですが、ジオン機の特徴として ・モノアイ・動力パイプ・スカート付き加えてギャン子の品格に拘りそうなところを表現するつもりで、袖付きの意匠を採り入れました。(シナンジュのパーツを一部に流用しているのはそのためです。)カラーリングはギャンに倣っていますが、パールやメタリック塗装を多用しているのは、そうしたギャン子をエレガントに見せようとした演出でもあります。

そうして「ジオン魂」を盛り込んでいき、ギャンはおろかジオン軍MSの権化となったすーぱーギャン子を、すーぱーふみなを超えるガンプラ「はいぱーかおるこ」と命名しました。

はいぱーかおるこのエレガントさを直に表しているのが、頭に載せたティアラです。 これは、すーぱーふみなが頭にヘッドドレスを着けていることへの対にもなっています。分かりにくいかも知れませんが、ティアラのデザインには中央にギャンの頭をあしらっています。ピンクのスワロをモノアイに見立てた十字のモノアイレール部はリングで吊ってあり、浮いた風にしてあります。(ジオン魂のモノアイについては、これでクリアしているつもり)

製作期間は6ヶ月。 試行錯誤と頓挫の連続で作業効率は非常に悪かったのですが、何とか形に出来ました。とても感慨深いです。以下に製作工程のまとめを綴っていきます。

アイラインをしっかりくっきり書き足すだけでも もっとギャン子っぽくなると思うんだ（勝手に書き足してごめん）

それでは製作のまとめを綴っていきます。 最初はふみなの目を半分埋めて、口の端を左右広げて、輪郭を丸く削り込めばギャン子になるんじゃないかと、安易な構想から始まりました。この頃既に、袖とスカートにシナンジュのパーツを取り付けています。ギャン子の制服の衿章からインスパイアされています。

完成してスカートで見えなくなってしまった胴体も、きちんとギャン子らしく幅、厚みを増して、パテで造形しています。 全身の幅増しが必要なことに気付いてゾッとしました。徐々に深い藪の中に足を踏み込んでいきます。靴はノーベルガンダムのものを流用しました。

背中もお尻もどんどん肉を盛っていきます。 ツインテールは、すーぱーぽちゃ子のプライズフィギュアから流用しています。これは、はいぱーかおるこを作ると思い立った時からレシピに入っていました。＊画像が不鮮明ですが、完成画像も含めて全てスマホで撮影しています。悪しからず。撮影は苦手なのですが、少しずつコツを掴んでいっています。

髪を盛って、パテ盛りでティアラを作って、プラ板を炙ってスカーフを作って…と、作業を進めていきます。 この頃ガンプラエキスポで展示された「びゅーてぃかおるこ」に衝撃を受けました。未だにびゅーてぃかおるこの影を追っているように思います。

はいぱーかおるこの装備に迷走中。 ギャンの装備にするのか、R・ギャギャの装備にするのか、無理なく装備を固定出来るのかと二転三転しました。また、すーぱー〇〇とMS少女の違いにも悩まされました。あまりMSの意匠を盛り込むと、MS少女にイメージを引っ張られることを危惧しました。

MS少女にイメージを引っ張られないために、少しでも衣服の部分を増やそうとしています。 スカートアーマーの下にパニエを仕込んで目を引かせ、プロテクターの存在を何とか消そうとしています。(以下、続きはまた明日に)

少し顔を弄ってみました。 瞼のラインに影を入れました。アイラインを前より濃い色で、わずかに上へ拡げてみました。

(製作まとめの続きです) 各部肉付けをしていきましたが、腕がどうにも細く感じられます。肩から腕にかけて華奢で、どうにもイメージしているカオルコと違う。二の腕の幅増しも手間で、どうにか楽に出来ないものかと思案していました。そこで、ふと模型店にて完成サンプルを見て閃いたのが、ダース・ベイダーのプラモデルです。肩から二の腕にかけてなだらかなラインを描き、逞しい太さと、ふみなより若干長めの腕を流用することで理想の腕部を手に入れました。

同時に胸部を思い切って改造。 巷で言うところの「乳袋」へ変更しました。エポパテの軽量タイプで大まかな芯を作り、瞬着パテで形を整えています。肩幅も左右で3ミリほど拡げています。これでほぼ全身の肉付けは完了。武装の選択もこの装備で落ち着きました。

はいぱーかおるこのシルエットが固まりました。 この時点での脚のラインが非常に気に入っていたのですが、バランスとしてボリューム不足で、また「ツィマッド成分」(ここではドムやギャンの脚のスカート部分)が不足していると思い、何か装飾させたいと思っていました。

そんな訳で脚部のボリューム不足を補うためにルーズソックスを追加しました。 何故ルーズソックスかと言うと、履いたシルエットがよくドム足と揶揄されるためです。因みに、これは純粋なルーズソックスではなく、ニーソにルーズソックスをアレンジさせたものです。なお、弛みの末端である足首は、ドム足を小さくしたスカートに変化させています。しかし、バランス取りのために履かせたルーズソックスに後悔もしています。ニーソだけの脚に満足していたので、ルーズソックスは取り外せるように作れば良かったなと思っています。手間は半端ないですが。

極め手を付けて遊んでいます。 塗装したら塗料の剥げを気にして遊べなくなるという心配は、見事的中してしまうのでした。サフを吹いた時点の顔が自分は気に入っていて、アイラインもこの顔のアイラインをトレスしたつもりでしたが、色を乗せるとやはり全然イメージが変わってしまうのでした。

基本工作は終わって、あとはひたすら表面処理を続けるまで漕ぎ着けました。 が、この地道な作業が思うように進みません。どうにも進まないので、気分転換に塗装を進めていくことにしました。いきなり顔から仕上げてテンションを上げていく作戦です。この画像の前に一度塗装に失敗してパーツを洗浄しています。濃い目に引いたアイラインがくどすぎたのです。画像中央の二枚が二度目に塗装したものですが、目付きがキツくなってしまったために修正して、画像の左右の顔で落ち着きました。(これも現在修正しています。)

やはり顔を塗るとテンションが上がります。 続いてパンツの塗装に入りました。ここも顔同様に魂を込める部分です。　　　　　　　　　　　　　　　　　フロントのタグにはツィマッド社のマーキングデカールを貼り、バックプリントは手描きでジオン章をあしらいました。ジオン章は横に伸びている風に表現したかったのですが、そこまで上手く描けませんでした。(続きはまた明日にでも)

パンツ履いてドヤ顔。 テンション上がります。次々と塗装を進めたくなるので、表面処理も自ずと進むという、まさに作戦がハマりました。パンツの縞の色は、勿論ギャンの機体色からです。乳袋を支えるジャケットのバックルは、ギャン子の制服のベルトのバックルと同じデザインにしました。

どんどん作業が進み、各部が組み上がっていきます。 今回は、同じ色のパーツを一気に塗装していく流れ作業を行わず、部位毎に仕上げるようにしています。その方が完成に近づいている実感が湧いてモチベーションも上がるからです。

はいぱーかおるこ大地に立つ！ スカート部は、この時点では未塗装でした。取り敢えず手足が付いてテンションMAXです。露出している肌や髪、スカーフ、パンツは、フィギュアのセオリーに倣って艶を消していますが、ロボなので他の部位はメタリックやパールでコートしています。

今日のまとめはここまでです。 また明日アップします。ニーソの肌透け塗装は、ニーソ用の塗料に隠蔽力がなく謀らずも肌の色が透けて出来たものです。偶然起きた効果ですが、気に入っています。

>まぶたのシャドウをもっと濃くしてもいいんじゃないでしょうか 顔についての指摘があって手直しをした後の画像を貼ってみます。瞼のシャドウを濃くしてみたのですが、画像ではあまり目立ちませんね…。

帰宅が遅くなったので、今日はこの辺で。 先日対比用に素組みしたすーぱーふみなと組ませた画像も貼れたらと思っています。

昨日は更新を休んで顔の手直しをしていました。 数々のアドバイスを頂き出来る限り手を加え、自分では「この辺が妥当だろう」と納得しようとしていましたが、対比用のすーぱーふみなと並べた時に大きな違和感を感じました。二体の顔の塗装アプローチの違いで、系列機に見えないのです。そこで、アイシャドウの強調、アイラインの修正と眼球の塗り直しを行ってみました。画像左が修正後の顔です。アドバイス頂いた「瞳を縦長に面積を小さく(白目を増やす)」、「大きなジト目」を目指して修正してみました。幾分かアニメ寄りの顔になり、ケレン味が増したように思いますが、ボヤけた印象がなくなり顔に力強さを感じるようになりました。スケールの小さいフィギュアには、メリハリの利いたアイメイクの方がより人目を引けるのかも知れません。大変勉強になりました。

修正後の2ショットです。 自分的にはこちらの方がしっくりきているように思えます。

そもそも、ふみなの顔が濃過ぎるんですね。 キットにモールドされたアイラインをトレースすると、かなりの厚化粧になってしまいます。

修正後の顔を別アングルから 瞳は、修正前は瞳のモールド入りのものを塗装して使っていましたが、今回は白目のものにフリーハンドで瞳を描いています。瞼のシャドウもシャーペンで実線を入れてみました。実線の色に悩みましたが、鉛筆線くらいで丁度良いですね。

>ポーズはつけないのかな 太股のロールが死んでいますが、他は普通に可動します。が、塗装剥げを怖れて動かせません。ツインブレードのサーベルも用意してあるのですが。カミキバーニングをお姫様だっこさせる計画もあったのですが…。

(返レスです) >これはパーフェクトギャン子だ技術があればもっと要領良く作れたのですが、ここら辺りが限界のようです。>妹の尻をまじめに造形する兄を想像してしまったガンプラ製作には真摯な態度で臨むサザキ兄なのです。

>今回の修正で、すごく良くなったと思います。 ここまで来たら出来る限りのことをしようと大鉈を振るいました。その気にさせるには、やはり辛口のアドバイスも必要だと思いますし、その点では作品を外に公開することは非常に有益だったと思います。アドバイスだけに終わらず、修正後までお付き合い頂きありがとうございました。

はいぱーかおるこが完成した暁には、カミキバーニングをお姫様だっこさせたいと考えていましたが、かおるこの塗装剥げを気にして野望は潰えてしまいました。 折角なので、並べて対比だけでも撮影してみました。台座の分余計に大きく見えますが、それでもやはりデカいです。サイコガンダムのような貫禄です。

ふみなは素組みなので好き放題遊べます。 かおるこも素組みの時にやらせておけば良かったです。

3ショットです。 かおるこはアングルによって挑発するような表情がとれますが、ふみなは終始ニコ顔なので対決の構図が撮れません。セカイを挟んでいがみ合いをさせてみたかったです。

もう一枚。

まとめの最後に、カラーレシピを記しておきます。 エアブラシは、クレオスのプロスプレーMk-3を使用しています。今回は気合いを入れて、クレオスのキャラクターフレッシュ(1)に加え「美少女フィギュア・フレッシュセット」を用意しました。フレッシュセットから「ペールオレンジ」と「コーラルピンク」を3:1くらいで合わせたものを陰影として下地に吹き付けて、上からハイライトとしてキャラクターフレッシュ(1)を吹いています。その上から、頬に「コーラルピンク」とキャラクターフレッシュ(1)を2:1くらいで合わせたものを吹き付けて、スーパークリア艶消しを吹いて肌のツヤを整えています。細かく書いていますが、それほど緻密な調色は行っていなくて、血色の良さを意識しながら見た目で適当に色を作っています。

髪 ダークイエロー+サンドイエローのベースに、サンドイエローでシャドウを吹いています。瞳ダークイエロー、サンドイエローを筆塗りした後、瞳全体をUVクリアレジンでコートしています。

パンツ コバルトブルー、ガンダムカラーのMSライトブルー(ジオン章は黄燈色)

腕部、腹部、脚部 MSライトブルー+キャラクターホワイトにクリスタルカラーのサファイアブルーをコートしています。乳袋キャラクターホワイトにサファイアブルーをコートしています。ジャケット、スカート、ランドセル、靴黒鉄色で立ち上げてメタリックブルーを吹いて、サファイアブルー+クリアをコートしています。

襟、袖 メタリックレッドとゴールドスカーフモンザレッド髪飾りメタリックレッドとゴールド

盾 中央部ゴールドにサファイアブルー+クリアをコートしています。周辺部、裏側キャラクターホワイトにスーパーシルバーを吹いて、サファイアブルー+クリアをコートしています。ミサイルキャラクターホワイト+フラットベース

ガトリングユニット バレル焼鉄色+フラットベースに、先端をメタリックブルーでアクセントを付けています。ユニット本体ミッドナイトブルー(はいぱーかおるこ本体や盾がテカテカなのに対し、ガトリングユニットが艶消しなのは、汎用武器であるという表現です。)

以上、製作まとめはこれで終了です。 長文説明にお付き合い頂き、ありがとうございました。以下はレスのやり取り、はいぱーかおるこの近況ショットや、現在構想中のはいぱーかおるこのロイヤルガード「ギャズR/L」が完成した時の報告などに消滅期限まで使わせて頂きます。

>まるで製品ですね 歪な出来で製品とは言えませんが、市販品のようなクオリティのモノを作りたいとは思っています。画像は最新のものです。右目が極端に寄り目なのが気になっていて修正しました。