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大阪・西成「カラオケ居酒屋」経営の中国籍の女 偽装結婚の容疑で逮捕

 大阪市西成区のあいりん地区で急増する「カラオケ居酒屋」の中国人女性経営者が在留資格を得るため偽装結婚したとして、大阪府警西成署は2日、電磁的公正証書原本不実記録・同供用の疑いで、居酒屋経営の中国籍、陳瑞玲(チェン・ルイリン)容疑者(32)=大阪市東成区中道=ら2人を逮捕したと発表した。

 府警などは昨年9月以降、カラオケ居酒屋への立ち入り検査などを実施しており、摘発が明らかになったのは初めて。ほかの店も違法状態がないか調べる。

 ほかに逮捕されたのは、常連客だった自称建設作業員、原田勝志容疑者(38)=西成区花園南。2人とも「結婚の意志があった」などと容疑を否認しているという。

 逮捕容疑は昨年12月、陳容疑者の長期の滞在資格を得るため、原田容疑者との虚偽の婚姻届を西成区役所に提出したとしている。

 同署によると、陳容疑者は飲食店を経営できない「人文知識・国際業務」の在留資格だったが、昨年8月、あいりん地区でカラオケ居酒屋を開業。同署は今年2月初旬、入管難民法違反容疑で陳容疑者を逮捕したが、起訴猶予となっていた。

 原田容疑者は店の常連客。2人は無料通信アプリ「LINE(ライン)」で、「本当の結婚ではない」「嘘だとばれたら刑務所入らないといけないの」などとやり取りしていたという。

 あいりん地区周辺では、約3年前から中国人女性が接客するカラオケ居酒屋が急増。現在は100軒以上あるとみられるが、カラオケの騒音やごみ出しをめぐる苦情が相次ぎ、同署や市などが合同で立ち入り検査を実施してきた。陳容疑者の店にも昨年9月と11月に検査が入っていたという。

http://www.iza.ne.jp/kiji/events/news/160302/evt16030221300041-n1.html