たけし映画って基本的 - 映画@ふたば保管庫

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たけし映画って基本的に血なまぐさいものばっかりなんだけど
これが一番好きっていう人も結構多いと思うんだよね
というわけであの夏いちばんしずかな海を語ろう

あのサーファー仲間たちがいいんだよね
最初はなんかいやなやつらだと思ってたけど
結構良い人たちでした

淀川さんがたけしを評価するようになったのコレだっけ

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> 淀川さんがたけしを評価するようになったのコレだっけ
蓮實重彦や黒澤もこの映画激賞してるね勝新は武との対談で「お前、この映画撮ってて気持ち良かっただろ。でも観る側にすれば、これほどキツイものはないよ」

サイレーントラーブ

>淀川さん
何かの雑誌インタビューでベタ褒めだったな。「ボクが死んじゃう前にたけしさんに遭って
イイ子イイ子って頭を撫でてあげたい」と手放しで誉めてたけど、当時は「ホントかぁ?」と思ったが
いつぞや深夜に放送してたのを偶然観たけど、あのバイオレンス監督とは思えない優しい作品だった。

最後に出るタイトルに句読点が入ってるのってヒロインの唯一の台詞ってことだよね?
聾唖の人が「静か」と表現するところにいつも涙腺が緩む

健常者の会話が雑音のようなノイズに聞こえ
次第に観てる側が主人公たちに感情移入させられる演出は
最初マジで背筋にゾワゾワ来ました
映画館の静寂の中だと余計にあの水中で聞いてるような波の音とか心に染みる

この作品の半分の魅力は
あの曲だよね

海水浴逝って耳に入った海水が抜けず
遠くに潮風だけボーっと聞こえて
離人症っぽくなってしまう事が有るが
そういう映画

>この作品の半分の魅力は あの曲だよね
久石譲の自伝小説によると、なんとアドリブ曲なのだそうな
実際はエリック・サティ調の曲を用意していたのだが
打ち合わせの日にたけし監督の到着が遅れ、
待つあいだの時間潰しにテキトーにキーボードをひいていたら
いつの間にか到着していた監督に「いいね、この曲、すごくいい!」
と絶賛され、引っ込みがつかなくなった、と

あれ最後は流されたのかな

>あれ最後は流されたのかな
真木蔵人が海に流されて死んだか?ってこと?

うん

自分的には音楽がちょっとうるさすぎる印象だしむしろ3−4X10月みたいに音楽カットしてBGMが波の音だけだったら最高な映画なんだけどなとか思ってたんだけど監督がアレがいいって言うならしょうがないか

海で死んだのではなくて自動車事故
真木蔵人が一人でサーフボードを持って海に歩いて行く時に車に轢かれる。
宙を舞うサーフボード。
ってシーンを撮ったけどたけしさんはそれを編集でカットしたらしいです
黒澤明さんはラストの回想シーンはいらないと言っていましたけど個人的にはあのシーンはとても好きですね
この映画はあまり評判良くないみたいですけど日本映画の中では一番好きです

>監督がアレがいいって言うならしょうがないか
前作「3−4X10月」が全くBGM無しだったので
「あの夏〜」ではきちんとしたBGMを付けようとしたそうだ
ただし、普通の映画ならBGMを流さないような場面にあえて流す
そんなコンセプトだった

だから、ただバスを追って走るだけの主人公の下りに
あんなドラマチックな曲が流されてる

>前作「3−4X10月」が全くBGM無しだったので

新宿ジャズ喫茶育ちのたけしがエリック・ドルフィーを
アテてたんだが版権でモメたので
ンならもう要らねえよ
と無劇伴に。