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鈴木啓示氏、八百長誘い断っていた「黒い霧事件」に関し新事実

 日本野球機構(NPB)の新人選手研修会が12日、都内のホテルで行われ、12球団のルーキー116選手が受講した。

昨年10月に野球賭博問題が発覚したことを受け、今回から新たに「有害行為について」と題した講義が行われた。1969年に発覚した「黒い霧事件」の概要説明に合わせ、近鉄のエースだった鈴木啓示氏(68)がかつて、実際に受けた八百長行為の誘いを断っていたエピソードを紹介した。

 講師役を務めたNPBの伊藤修久法規部長は、暴力団関係者を中心に置いた相関図を使って、「黒い霧事件」では先輩や仲のいいチームメートという身近な存在から誘いの手が及んでいた事実を説明。その一方で、鈴木氏が、球団OBに紹介された知人が実は暴力団関係者で、その人物に八百長行為を持ちかけられながらもきっぱりと断り、コミッショナーに報告した事例を紹介。新人選手に毅然(きぜん)とした対応を求めた。