>尾道に住む老夫婦が - 映画@ふたば保管庫

映画@ふたば保管庫 [戻る]



147068 B
「東京物語」を語る

>尾道に住む老夫婦が、東京で暮らす息子と娘を訪ねて旅に出る。子供たちに歓迎の気持ちはあるものの、日々の生活に追われ、両親をやっかい払いしようとしてしまう。そんななか、老夫婦が心の通い合いを感じたのは、戦死した次男の嫁だけだった…。家族のふれあい、そして変わりゆく姿を独特の演出で味わい深く描き、世界映画史上最高の作品の一つとしてさん然と輝く、小津安二郎監督の代表作。

BSで放送してたので観た。戦死した夫を思い出さない日もある、と正直に告白する原節子に「あんたは善い人だ」という笠智衆が何とも感動的だったな。山村聰、やせてて若いな。香川京子は可憐だった。杉村春子、憎たらしかったなぁ。

先に山田の「東京家族」を見てから小津オリジナル版を見たので
案外ちゃんとオリジナルを踏襲してたんだなーと思いました

キャメラマンが腰痛に悩まされたらしいね
この一連の作品

杉村春子
はターミネーターやレザーフェイス ジェイソン・ボーヒーズ
を超えている。
小津作品で毎度、
葬儀で死者への悪態をつきまくる。

笠智衆の演技に見えない演技すげー!と思ってたら
どんな映画のどんな役でもあれしか出来ないと教えられて腰が砕けた

>どんな映画のどんな役でもあれしか出来ない
熊本訛りが抜けず、長年大部屋だったとそうな

本人曰く、小津映画でも何度もNGを出していたそうだ

山城新伍いわく、小津監督のNGの出し方は独特
天気だの道具だのに「おかしいなあ」と延々クビひねるだけで、いつまでも撮影を再開しない
俳優に恥をかかせないやり方だが、勘が悪い俳優はそれに気付けず更に恥をかく

小津の「東京物語」は実は木下恵介の「日本の悲劇」への反論のようなものじゃないかという話を聞いてちょっと驚いた。

老夫婦が訪れた旅館では「湯の町エレジー」が流れたり、大坂志郎が演じた次男の役は当初佐田啓二の予定だったとか、「日本の悲劇」試写会で小津が席を蹴って去ったとかが理由っぽいけど
・・・何か色々こじつけくさい

東京物語は未見だけど、秋刀魚の味は見た
おもしろかった
当時にしてはテンポ良いし嫌なヤツも出てこない岩下志麻も若くてキレイ
見た後で魔弾のPV見ればお腹一杯