排気量は1000cc。最高出力はレース仕様から3割程下げているが、 仕様変更は必要最低限にとどめ、 「世界一操りやすいマシン」という本物の乗り味を再現することにこだわった。鈴木執行役員は 「今後開発する全てのバイクに『思い通りに全てが動く』というエッセンスを入れていきたい」と話し、 今回の開発で得られた知見を今後活かす考えだ。 生産台数は1日1台。エンジンの製作から、フレームの溶接、塗装、部品加工、車両組み立てに至るまで全工程を手作業で行う。繊細な作業を担うのはバイク製作歴が20年以上のベテラン中心の25人だ。 社員の中から特別に選抜され、半年以上訓練を受け、2015年9月末に生産を始めた。 バイクの要であるエンジンの組み立ては工程を3段階に分け、それぞれを1人が担当する。各工程には8時間を要するため、 3人チームで製造できるエンジンは1日1基だ。 |