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もともと官邸は財務省への不信感が根強い。昨年4月の消費税率8%への引き上げ後の景気は、財務省の見通しが外れ、今も回復の足取りは鈍い。安全保障関連法案の審議停滞で苦しい国会運営が続く中、アベノミクスは政権運営を下支えする最重要政策だ。骨太方針で歳出削減額を示せば、各省庁が毎年度の予算編成で歳出を抑えこみ、景気に水を差しかねない。官邸にとって財務省の動きは「デフレ脱却の足を引っ張るもの」(政府筋)に映った。 ただ、官邸は社会保障費の伸びを今後3年間で計1兆5千億円程度に抑える目標を盛り込んだ。成長一辺倒でなく財政に目配りする姿勢を示し、自民党や財務省に一定の配慮をみせた。 官邸との攻防で防戦一方を強いられた財務省。自民党特命委が計25回開かれたことを指し「次世代を担う政治家が財政を濃密に議論したことが一番の収穫」(幹部)と強がるしかなかった。 http://www.iza.ne.jp/kiji/politics/news/150630/plt15063023390030-n1.html |