うま@ふたば保管庫 [戻る]
前田が活躍したのはJRAの設立前で、戦中戦後の混乱も重なり資料は乏しい。遺族があらためて生家を整理したところ、徴兵検査の結果通知や直筆の手紙など20点以上の遺品が見つかった。 検査結果通知はダービーを勝った翌7月のもので、体格上の理由などから徴兵の一時猶予が認められる「丙種」判定だった。このため現役を続けることができ、同年秋のオークス、菊花賞制覇につながったようだ。 遺品の「体力手帳」によると、前田は21歳時で身長147.7センチ、体重は44.5キロ。前田の兄の孫に当たる貞直さん(63)は「当時にしてもかなり小柄。一度は出征を免れ、結果として騎手生命が延びたのではないか」と話している。〔共同〕 |