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MSのXboxOne 音声や心拍数も認識 ゲームの進化を実感

 日本マイクロソフト(MS)が9月4日に発売する新型の家庭用ゲーム機「XboxOne(エックスボックスワン)」。臨場感のあるゲームだけでなく、音声や体の動きを感知する入力装置「キネクト」や、カラオケなどのアプリ(応用ソフト)も売りだ。一足早く体験してみた。

 「エックスボックスワン、インターネットエクスプローラーにスナップ(分割表示)」

 声をかけたが、テレビ画面に反応はない。もう一度、繰り返すと、画面右にインターネットのホームページが表示された。声を少し張った方がいいらしい。

 キネクトの音声認識は「エックスボックスワン」と声をかけることで作動する。スナップ機能は、テレビやゲームを楽しみながら、同時にネットで天気予報やゲームの攻略法などをチェックしたりできる。

 キネクトは音声だけでなく、カメラで人の動きも感知する。従来機がトラッキング(追尾)するのは関節20カ所だったが、XboxOneは25カ所に増加。「グー、チョキ、パーもわかる」(MS)精度だ。

 「キネクトスポーツライバルズ」という水上バイクのレースなどを楽しむゲームをプレーした。

 画面の前に立って両手を突き出す。手をグーにするとアクセル、パーはブレーキ、曲がるときは体を傾ける。本気になって体を動かしていると汗をかいた。

 キネクトは手を振るスピードや体の重心、心拍数まで推計する。近い将来プレーヤーの緊張に合わせ、ゲームの展開を変えることもできるかもしれない。

 MSのマーケティング担当者はXboxOneについて「ゲームの楽しみ方が豊かになった」と胸を張る。日本発売は欧米から約10カ月遅れたが、キネクトの日本語対応などを進める一方、ソフトやアプリも充実させたという。

 アプリ「カラオケ@DAM」は約10万曲を収録、専用マイクで本格的なカラオケが楽しめる。日本は、家庭用ゲーム機が人気の欧米と異なり、携帯ゲーム機やスマートフォン(高機能携帯電話)向けゲームが主流。こうしたアプリなら子供のいる家庭や中高年にもアピールできそうだ。

 XboxOneはテレビやゲーム、アプリ、ネットなどの連動がスムーズで、ゲーム機を超え、家庭で娯楽を楽しむ基盤に“進化”しつつある印象を受けた。

 今年4月時点の世界出荷台数は500万台強で、累計販売台数が1000万台を突破したソニーの「プレイステーション(PS)4」に負けている。価格は4万9980円(税別)で、PS4より高いが、価格を超える価値を訴えられるかがカギを握りそうだ。

早く使ってみたいな
PCにも転用したい