二次元グロ裏＠ふたば保管庫 [戻る]

ある燈人の飛行練習風景その４   すごい速さで落っこちている私。羽根は広げられず、お母さんのいう事も良く分からない。 ああ、地面とゴッツンコしたら痛いのかな？痛いだろうなぁ……。そんな事をぼんやり考え始めた時、お母さんがポツリと言った。「ハルさんもペッシャンコねぇ……」……え？ハルさん？私は自分が抱いている仔実を見る。私が産まれた頃に近所のお姉さんが連れて来て、ずっと一緒に暮らしているお手伝い実装。小さな身体でテチテチ頑張ってお手伝いしているハルさん。私にも色々してくれて、気が付けばいつも居てくれるのが当たり前になっていた。そんなハルさんがペッシャンコ？……それは嫌だ……絶対に嫌だ！！そう思った時、胸の奥底でポッと火が灯るような、そしてその暖かさが身体全体に広がっていくような感じがした。それがお母さんの言っていた「命の石」なんだという事は、何と無く分かった。私はその暖かさにお願いする。ハルさんをペッシャンコにしないで欲しいと。「いきなり飛べるようになるなんて、やっぱり無理よねぇ〜」のんびりとしたお母さんの声が近くで聞こえる。地面はもう、すぐそこまで迫っていた。