金属の供出って意味あ - 軍裏@ふたば保管庫

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金属の供出って意味あったの?  

身のまわりから金属が消えていった…っていうのは
よく知られていて分かりやすいエピソードだけど
実際、結果論としては金属がいくらあってもそれを活用出来なかったんじゃないの?
第一に燃料の不足、第二に工業地帯と輸送手段の壊滅
何も作れないし作っても動かせなかったのでは?削除された記事が1件あります.見る

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梵鐘さんの出征


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鉄や銅だけでなくアルミも回収していた
末期には陶器製の硬貨なんてものも作られたよ(発行前に終戦)

  婦人会のBBAに任意提出させられそう
献鉄するまで離してくれなさそう

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「てんどんまん」と「カツドンマン」はセーフだが
「かまめしどん」にだけ赤紙が届くとかシュール過ぎる

  金属供出よりも布団供出の方がひもじさが高いと思う
(無煙火薬のニトロセルロースは綿から作られる)

  寺の鐘を集めてみたけれどどうやって送ればいいかもわからず、役場の倉庫の隅にずっと置いておいたのを戦後になってから関係者が発見、もとの寺に戻すことができた、みたいな話をどこかの資料館の展示で見たな

  >第一に燃料の不足、第二に工業地帯と輸送手段の壊滅
>何も作れないし作っても動かせなかったのでは?

まーね
それいっちゃあ、そもそもの原材料がそうだから

  手当たり次第に松の根っ子を掘り出したら
もう終わりだよなぁ〜

  終戦時まで生き残ってた製鉄所や重工業系の工場ってのも気になる
決戦兵器は作ってたんだし少しは残ってたんだろうか?

  開戦直前に完成した当時最新鋭の製鉄所だった
広畑製鐵所は終戦時もほぼ無傷で残存
白洲次郎が戦後のドサクサにまぎれて二束三文で
外資に売り飛ばそうとしたのをなんとか産業界の奔走で免れた

  >第一に燃料の不足、
当時のエネルギーの主力は石炭で、日本はその大半を自給できてたから問題ない
>第二に工業地帯と輸送手段の壊滅
それらが本当にやばくなるのは戦争の終盤

  >>第一に燃料の不足、
>当時のエネルギーの主力は石炭で、日本はその大半を自給できてたから問題ない
当時は石油へとシフト時期であり、アメリカが中心として行った石油禁輸阻止は最初航空燃料から行われた(石炭駆動の航空機なんて存在しない)
止められて一番困るものから順次止めていったんだな
実際開戦時には石油の備蓄は二年分しかなかったりする

>>第二に工業地帯と輸送手段の壊滅
>それらが本当にやばくなるのは戦争の終盤
実際国内需要を賄うのにぎりぎりの海運輸送能力しか持たず、戦争が始まると資源輸送が破綻し始める
その前に東南アジアを支配していた各国がアメリカの圧力で取引を全面的に辞めてたり
つまりあのあたりを軍事的に占領しないと何も手に入らない状況に陥ってた

  >手当たり次第に松の根っ子を掘り出したら
>もう終わりだよなぁ〜

母方の親戚が松根油集めてた最中に終戦を知ったとか何とか

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金属に限らず結局日本の重工業生産の最大の隘路は
主要物資の殆どを輸入に頼ってた所ですから結局一番痛いのは輸送路の途絶ですわなただこういう民間からの供出を募るのは別に日本に限らず物資的には遥かに恵まれてた連合国側でもやってるんですな国家総力戦においては物資のみならず国民の精神も動員の対象になりますから、こういうイベントを通じてWAO!俺様今超戦争に参加してるぅっ!国家の命運の一角を担っちゃってるYO!!っていうグルーヴ感を盛り上げるのも大事だったんですね(棒

  震災後の日本人の心境も似たような感じ

  WW2中のドイツでも宣伝省が中心になって、寒いロシア戦線で戦う兵士のために冬着を送ろう、
と上着を供出する運動が行われたが、集められた冬着はみんな燃やされたという(出典は忘れた)

しかし後知恵ではあるが、ただでさえ今より物資の乏しい時代なんだから、
その上さらに民衆から手持ちの財産を取らんでもいいのに…と思っちゃうね

  280125 B
メリケン献鉄で作られた電波塔は今日も元気です!


  朝鮮半島で産出された鉄鉱石は質が悪かったそうだな

  >メリケン献鉄で作られた電波塔は今日も元気です!
ま、戦前も製鉄は主にアメリカから輸入したくず鉄の再精錬で
鉄鉱石から精錬するのは少なかったから原料のこだわりって無いと思うぞ

  日本ほどではないがアメリカにも金属回収はあってトラックが回ってきてくず鉄を回収していったらしいよ
それほど体力がいるということなのだろうね

  北方領土にあるさびた戦車とか見ると
1つの鉄板で錆び加減が違うところがあったりするんだけど、それはスレのように金属の供出で炭素だかの含有量が違う鉄を使ったからと昔スレで聞いた

  >炭素だかの含有量が違う鉄を使ったからと
流石に装甲板でその成分のバラつきは許されないと思う・・・
どうやって色々な成分の屑鉄から成分調整してるのかは知らんが

  職人の感オンリー

  一応戦前でもJESで鋼材の成分や性能は規定されてるだろ

  母方の実家の墓に鉄の門扉があったそうだが供出したそうな

  書き込みをした人によって削除されました

  >一応戦前でもJESで鋼材の成分や性能は規定されてるだろ
当時の国産は射出による凹み試験で同一の板に1cmずらして試験すると数値が全然変わるほどのバラつきがあったそうだ
米国製はどこを試験してもほぼ均一で
「どーすりゃできるんだ?」
って顔を見合わせたって程

  >当時の国産は射出による凹み試験で同一の板に1cmずらして試験すると数値が全然変わるほどのバラつきがあったそうだ
Oh・・・それは酷いな・・・
SS400なんて夢のまた夢だったのか
鉄鋼業なんて当時でも日本の先端産業だったろうに
そんなでもそのざまか

  >当時の国産は射出による凹み試験で同一の板に1cmずらして試験すると数値が全然変わるほどのバラつきがあったそうだ

その話を聞くと国産化した金剛型3隻の装甲が劣化版な話ありえそう・・

  当時の治金学は、欧米に対して数十(百?)年単位で遅れていたので仕方が無い
戦闘機や戦艦の製造技術は何とか輸入できたけど、素材系とかの技術は全然だった

今の日本の技術は戦後の努力の結果

  でも、冶金の技術は長年の知識の蓄積が重要だから、今でも欧米を追い越してはいないって大学生時代の恩師は言ってたよ。
ソ連についても、エレクトロニクスは立ち遅れていたけど、冶金の技術は西側を凌駕していたとか。

  今は鉄にも色々種類あるのは刃物趣味とか嵌ればわかるけど
その当時に一般にそんな概念すらあったかどうか
刀とか作ってりゃ一応同じ鉄でも違いあるのは理解出来たろうが
それを選べる状況ではないだろな