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紀州、関西独立リーグを脱退＝社会人のクラブチームへ―野球   和歌山県に母体を置く野球の紀州レンジャーズは12日、所属していた関西独立リーグを11月に脱退し、今後は日本野球連盟（JABA）傘下のクラブチームを目指すと発表した。年明けにもトライアウトを行い、加盟申請の準備を進める。 　関西独立リーグは今季、兵庫ブルーサンダーズ、06ブルズ（大阪）との3球団で実施した。和歌山市内で記者会見した紀州の木村竹志理事長兼監督（52）は「他球団と考え方に食い違いが生じ、目標に向かえるのか不安を覚えた」と語った。 　脱退のきっかけは、兵庫が10月に芦屋学園中学高校（兵庫県芦屋市）と提携したこと。学校側が来春新設する野球部を兵庫の3軍と位置付け、日本高校野球連盟に加盟しないと発表した。関西独立リーグ代表も務めていた木村氏は「JABAから規制がかかった。これではリーグが孤立する」と危惧したという。 　木村（旧姓石井）氏は和歌山・箕島高のエースとして1979年に甲子園春夏連覇を達成し、住友金属を経てプロ野球西武でプレー。「兵庫の方向性を否定はしないが、（プロとアマの関係が）雪解けの今、時期としてどうかと思う。甲子園、社会人野球で育った私は賛同できない」と話した。

関西独立リーグが事実上消滅   　野球の関西独立リーグが事実上消滅することになった。１２日、紀州が和歌山市内で記者会見を開き、リーグからの脱退を発表。すでに兵庫、０６ブルズはリーグに脱退届を出しており、所属３チームすべてがリーグを離れる。紀州は今後、アマチュアのクラブチームとして活動し、日本野球連盟（ＪＡＢＡ）加盟を目指す。兵庫と０６ブルズは、関西に拠点を置く新球団を加えた３チームによる新リーグに加わる方針。 　脱退の理由について、リーグの代表も務める紀州の木村竹志（旧名＝石井毅）理事長（５２）は、兵庫が芦屋学園（兵庫）と提携し、日本高校野球連盟などに加盟しない傘下チームで選手を育成する方針を発表したことを挙げ、「プロアマの雪解けが急速に進むなかで、紀州が目指す方向性とは食い違う」と説明した。兵庫の高下沢（こうげたく）球団代表（２９）は「木村さんとも力を共有したかったが、考えにズレがあった。理解を得られなかったことは残念」と話した。